カラスの親指…どんでん返しの多さ、タイトルにある「親指」の意味にも感嘆しちゃいました

月に1冊読めればいいかな、と思っているAudible。8月は道尾秀介さんの「カラスの親指」を聴いていました。途中から続きが気になって仕方がなくなり、最後は、1日で3時間で一気に聴き終えてしまうハマり具合でした😳ネタバレしない程度に、Audibleで聴いた感想を書きます。




映画化もされている小説

Audibleで何を聴こうなーとなったときは、好きな小説家だったり、ランキングの小説だったり、そこらへんからチョイスするのですが今回は「このタイトルきいたことがあるなぁ」という印象からチョイスしました。そう、映画化されている小説です。

Amazonプライムビデオなどでもたまに見かけていた「カラスの親指」。気にはなっていました。阿部寛が主役だし、他のキャストも悪くはなさそうだし。ただ、映画って「みるぞ!」っていう気持ちにならないとみれないので、気にはなるけど、みていない、というポジションで居続けていました。

これも何かのご縁。Audibleの評価は悪くないみたいだし(★の数くらいしかみてないですけどね)、聴いてみることにしました。

1.5倍速で聴いても違和感なし

Audibleのナレーションってけっこうゆっくりなんですよね。「カラスの親指」は1倍速の場合、13時間6分の作品となっていました。Audibleに表示されている時間をみると、いつもおもうんですけど、すごい長いですよね。1日1時間聴いたとしても13日もかかってしまう。月の半分。そう考えると、Audibleじゃなくて、活字の小説を読んだ方が早いのでは?と思うことも。

しかし、活字の小説って何かしながらはできないんですよねぇ。あと、目が疲れる。結果、積読。というのが活字小説のお決まりのパターン。なので、小説読んでる時間だけを合計したら、そりゃ13時間6分よりは短いんでしょうけど、読み終えるまでの期間を考えると、Audibleの方が圧勝だったりします(私は)。

とはいえ、13時間はさすがにかかりすぎかな、と思うので、いつも倍速機能を使ってその時間を短縮させています。どのくらい短縮させることができるのかは、ナレーションのスピードによりけり。今回は1.5倍速でも聴けるレベルだったので、1.5倍速にしました。Audibleの倍速は0.05刻みで±できるので、かなり細かな制御ができます😎

登場人物の特徴を捉えたナレーションでより小説の世界へ

「カラスの親指」のナレーションは多田 啓太さんでした。Audibleはナレーションが命だと思うんですよね。私はまだ「これは微妙だったな」っていうナレーションには出会ってないのですが(微妙と思えるような判断基準を持ってない可能性は無きにしも非ず)、多田 啓太さんのナレーションも素晴らしかったです。

声優さんにこんなことを言っても「プロとして当たり前です」って言われそうですけど、この作品は主な登場人物が5人なのですけど、同じ人がこの声やっているの?っていうくらい、登場人物によって、声が全然違う。しかも、登場人物の特徴が伝わってくるような声色。私の脳内では、「こんな人なんだろうなー」っていう勝手な妄想(イメージ)が出来上がりました。

作品の内容は最後の最後まで驚かされるばかり

小説あるあるですけど、途中から一気に続きが気になり始めるモード突入しました。結果、小説盛り上がりシーンと思われるところから、一気に最後まで駆け抜けてしまいました。Audibleのアプリは「リスニングタイム」を確認できるメニューがあるのですが、今日で2時間58分も聴いたみたいです。

「カエルの親指」って詐欺師が主人公なんですけど、騙し騙されの世界なわけですが、聴いてるこちらは何度騙されたことか。盛り上がりシーンでは、「おお!いい感じ!」って思ったのもつかの間、「え!?」ってなって、「え??」ってなって、「え・・・まさか・・・」ってなって、「まじかよ」「親指にそういう意味が・・・」と最後は感嘆の声を上げました。

この小説の中で親指についての話が出てくるんですけど、自分の指で実際にやってみちゃいましたね。そして、「ほんとだ・・・」って主人公と一緒に感嘆の声を上げたりっていうのもあって楽しめました。

あんまり書くとネタバレになるので、このくらいにしておきます(というか、ネタバレ書くほど説明できない)。

「カエルの親指」の続編として「カエルの小指」っていうのもあるので、今度はこれを聴き始めました。Audibleを最近解約しようか悩んでいたのですが、やっぱいい小説に出会ってしまうと、ダメですね。やっぱ楽しい。この最後まで一気に駆け抜ける感じが癖になるんですよねぇ。Audible継続確定です。