映画ラストマイルを観てきた感想…最高!

土曜日に王様のブランチを観てたら、脚本家:野木亜希子さんの脚本作品特集が始まりまして、私の大好きな「アンナチュラル」を取り上げていたわけですが、その野木亜希子さん脚本映画「ラストマイル」現在公開中なんですね(2024年9月)。「明日、ファーストデーじゃん!」ってことに気付き速攻予約!観てきました!ネタバレがちょっとあるので注意してね😎




脚本家:野木亜希子×監督:塚原あゆ子のタッグ再び!

このお2人と言えば!私が大好きなドラマ「アンナチュラル」を作り上げて下さったお2人でございます🤗

そんな2人が作り出した映画「ラストマイル」、面白くないわけがない!しかも、「ラストマイル」には野木亜希子さんが過去に手がけた「アンナチュラル」や「MIU404」といった名作の登場キャラクターがスクリーンに登場するんですよ!「アンナチュラルヲタク」といっても過言ではない私にとっては激熱です!スクリーンで三澄ミコト、中堂系に会えるなんてわくわくが止まらないわけです😍

映画を観る前のラストマイル知識

そんなお2人がタッグを組んだ作品であること、「アンナチュラル」「MIU404」のキャラクターが再び登場することが私の中ではかなりメインどころだったわけですが、ラストマイルの内容自体も実はとても興味深いというか、自分には無関係とはいいがたい内容だと感じました。

この映画は、Amazonのような大手インターネット通販会社から送られてきた荷物が突如爆発する事件をきっかけに、誰がどのような理由でどうやって爆弾を仕掛けたのかを解き明かしていくサスペンス映画でした。普段からAmazonを利用しまくっている私としてはちょっと興味ひかれる内容でもありました。

11月、流通業界最大のイベントのひとつ、「ブラックフライデー」の前夜、
世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。

やがてそれは日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく——。
誰が、何のために事件を仕掛けたのか。
残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか。

引用:ラストマイルサイトより

社会的テーマとヒューマンドラマの融合

私としては、「アンナチュラル」や「MIU404」といった名作の登場キャラクターにスクリーンで会える!という気持ちによる期待感が強くて観に行った映画ではありましたが、ふたを開けてみれば、巨大なインターネット通販会社とその裏に潜む労働環境の問題、そしてその中で生じた事件の隠蔽が犯行の動機として描かれていました。これについてはよくある話かもしれません。しかし、映画を観ながら、現代社会が抱える課題について考えさせられる瞬間が多かったり、ただ謎を解く過程を描くだけでなく、登場人物たちの背景や心の葛藤を丁寧に描いていて感情移入したり…真相を追っていく展開にどんどん引き込まれていきました。

現代社会が抱える問題についてですけど、たぶん、この映画をみて感じるものは観る人の境遇や状況によって変わってくると思います。私は現代社会が抱える問題、そういうのを「闇だな…」と表現しますが、混乱が生じた現場の高齢者たちが配送指示にFAXを使い始めちゃっているシーンは闇を感じてしまいましたね…。巨大なインターネット通販会社はシステマチックに荷物の配送状況を管理できる環境を用意しているわけですが、現場がそのシステムに入力をしてくれないと、そのシステムは無意味…ということを痛感しました。これは私がシステムを作る側の人間だからこそ感じた闇だと思います。

あと、野木亜希子さんの言葉のセンスというか伏線回収みたいなものも相変わらず最高でした。しかも塚原あゆ子さんの演出との融合により、より一層「うわぁぁ…」と引き込まれるんですよねぇ…。私が伏線回収だと思ったシーンを伝えちゃいますと、家に荷物を届けに行く配送業者の親子(親は70代、息子は40代)がいるんですけど、最後の爆弾を息子が防ぐんですね(ネタバレごめんなさい)。その防ぐのに使った電化製品は息子が以前働いたところの電化製品なんですよ。野木亜希子さんの言葉のセンスと、そこを観客に気づかせるか気づかせないか、でも気づいてくれるよね?みたいに引き込んでくる塚原あゆ子さんの演出の仕方。隠れミッキーを見つけたような気分になります。わかります?笑

ラストマイルは現代社会の問題とそれに携わる人たちのドラマを脚本と演出の見事なハーモニーで描き、観る者の心に残るメッセージを届けてくれる作品だと感じました。

過去作品キャラクターたち登場について

ちなみに、私が楽しみにしていた「アンナチュラル」や「MIU404」といった名作の登場シーンですが、想定外すぎるキャラクターに私は興奮しました!も「アンナチュラル7話」に登場した白井君が出てきたんですよ!友達の自殺を止められなくて、自分も自殺しようとしていたあの白井君がですよ…バイク便のスタッフとして、社会人として働いている姿が描かれていたんですよ。アンナチュラルヲタクとしては興奮の極み。

「ハヤブサ便の白井です」というセリフを聞いたとき、色んな感情がこみあげて涙を流しました。まじで物語と全然関係ない所で泣いていて、周りからしたら「こいつなんで泣いてるの?」ってなっていたと思います。白井君に気付いてしまった自分のアンナチュラルヲタクレベルは相当なものなのかもしれないと思ってしまいました。

もちろん、主要なキャラクターたちにも興奮しました!ドラマで活躍したキャラクターたちが、今現在どのような環境で働き、どのように事件に関わっていくのか、それぞれのキャラクターの成長や変化を感じられる点が、この映画の大きな見どころの一つでもあると思います😆

映画のブルーレイ出たら購入しちゃうかもなぁ😎以上、ラストマイルの感想でした!