システムアーキテクト合格!今回の試験対策まとめました!

2024年春期試験のシステムアーキテクトに無事合格しました!初めて受けたのは2019年で、そのときはちんぷんかんぷんで合格の兆しゼロでした。2024年は2回目の挑戦となりましたが、午前Ⅱは88点、午後Ⅰは93点という高得点で見事合格!午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ、それぞれそれなりの試験対策をした結果だと思いますので、今回その試験対策をシェアしたいと思います😊




システムアーキテクトを受けた時の私の知識・実務レベル

試験対策といっても、個々の知識・実務レベルによって、対策方法が変わってくると思います。なので、まずは私の知識・実務レベルがどんなものなのかを説明しておきます。もし、私と似たような境遇の方がいれば、私の行った試験対策を参考にしていただいたら、合格に近づけるかもしれません!

まず、私が合格している情報処理技術者試験の試験区分がこちら。知識レベルはこれで測れるかな。

  • 初級システムアドミニストレータ(いまでいうITパスポート試験)
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • データベーススペシャリスト(2012)
  • ネットワークスペシャリスト(2022)
  • 情報処理安全確保支援士(2023)

論文以外の情報処理技術者試験は大体もってます。なので、午前問題はそこまで勉強に時間をかけずとも合格ラインに到達することが可能かと思います。これだけ試験を受けていると、見覚えのある問題が出てきます(笑)

実務レベルについては、保守・開発を8年くらいやっていまして、対象システムがERPの基幹システムなので、販売管理/購買管理/在庫管理/債権債務管理といった業務は理解できています。ただ、工場システムは経験していないので、システムアーキテクト出てくる生産管理とかは書籍上での知識のみなので、イメージは追いついていないって感じです。

保守・開発というと、作業を指示する側なのか、される側なのか、ユーザと仕様調整する立場なのか、そうではないのか、によって、経験の差が大きく変わってくると思います。私はありがたいことに前者の立場にありました。いまおもうと、システムアーキテクトのような視点で仕事をしている先輩や、自分自身がそのような視点で仕事する機会に恵まれていたのかな、と思います。

システムアーキテクトを始めて受けたのは2019年だったのですが、その時は正直まだその視点はあまり持ち合わせていなかったようで、システムアーキテクトの勉強はあまり楽しくなかった記憶です。教科書の内容も理解することが出来ず、問題も何言ってるのかよくわかりませんでした。だから楽しくなかったんだと思います。

しかし2024年は違いました。システムアーキテクトの午後Ⅰの過去問題がまるで仕事で遭遇する案件に見えたのです。これには自分でも驚きました。午後Ⅰで問われている内容がわかるんです。これは完全に仕事での経験によるものだと思います。私は凡人なので正直経験しないと身につかないタイプです。教科書読んだだけで合格できる人は本当にすごいと思います。

私がシステムアーキテクトに合格できたのは、試験対策を4ヶ月ほど行っていたことはもちろんですが、その合格への土台となっていたのは仕事だったと思います。過去問題を読んで、そのシステムを利用する業務をどこまでイメージできるか、これが結構合格のキモになっている気がします。もし過去問題を読んでもよくわからない人がいたら、そういう人はまず「ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本 第5版」で業務知識を増やすと良いと思います。

これから紹介する試験対策は、午前Ⅰの知識、業務知識がある状態の私がおこなった試験対策になります。

午前Ⅱ対策

システムアーキテクトの壁は論文なので、午前Ⅱ対策はあまり時間をかけてもしょうがないです。午前Ⅱ対策は毎朝過去問解くことをやっていました。私は普段なら8:30に起床なのですが、試験対策期間は8:00に目覚ましをセットし、起きたら速攻で午前Ⅱ対策用のアプリをスマホで開き、過去問を解きました。その結果を毎朝Xに投稿してました。

午前Ⅱ対策用のアプリは「システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 過去問」を使っていました。隙間時間に手軽に過去問やれたので、これで全然十分でした。ネットワークスペシャリストや情報処理安全確保支援士のときは合格教本が提供しているアプリを使っていたのですが、システムアーキテクトの合格教本はもう出版していないようです。残念。画像にPlayストアへのリンク張っときます。

過去問をやったら、結果をスクショして、Xに投稿していました。スマホにたくさん記録が残っていて、頑張ったな自分…ってなりました(笑)左の画像から日付を把握することが可能ですが、1/17からこの対策を始めたみたいです。たまに夜にやってることもありますが、大体時刻は8時ですね!試験対策をしていた証拠になりうるスクショです😎真ん中は一覧表示を切り替えた状態です。右のやつが実際にXに投稿していた画像全体です。午前Ⅱはとにかく数をこなしておくしかないので、根気強く、コツコツ頑張りましょう!

午後Ⅰ対策

午後Ⅰのために今回導入したものがあります。それは「コクヨ キャンパス 原稿用紙」です!!これはXで知り合ったフォロワーさんから教えてもらったのですが、とてもすばらしいアイテムだと思いました。

午後Ⅰは20文字以内で述べよといった文字数制限の問題がたくさんあります。回答用紙を印刷したり、自作でつくったりするのは大変です。でも原稿用紙に回答を書けば、自分が書いた文字数をすぐに把握することができます!ネットワークスペシャリストや情報処理安全確保支援士のときはどこかの企業とかどなたがか作ってくれた回答用紙を何枚も印刷してましたが、今回は原稿用紙でやりました。

そして午後Ⅰは1日1問を時間を計測しながら取り組みました。結果を写真に撮って、これもXに投稿してました。Xに投稿するのは、一緒に頑張っている人に届けばいいな、一緒に頑張れると良いな、という気持ちでやっていました。

左の画像を見ると、どうやら2/5から午後Ⅰ対策を始めたようです。真ん中は一覧表示から切り替えた画像です。右の画像が実際にXに投稿していた画像です。こんな感じで原稿用紙を活用していたことが伝われば幸いです。原稿用紙はほんとオススメです!

あと、午後Ⅰ対策に必要なのは解説がついている教科書ですね。今回は2冊手に入れました。

過去問解いては、この教科書の解説を読んで復習する、ということを繰り返していました。直近の過去問5回分は書籍に、それ以前の8回分は出版社のサイトからダウンロードできる書籍です。結局、私は直近過去問5回分を繰り返しました。そんなにさかのぼっても仕方がないかな、と思います。
こちらはもう書店にはおいてないので、メルカリで購入しました。こちらの書籍は教科書のような情報が載っているので買いました。午前対策アプリも使えるかな…と期待して買ったのもありますが、アプリは期限切れでした。

午後Ⅱ対策

さぁさぁ!一番の敵!午後Ⅱ対策という名の、論文対策です。私、まだ論文が試験に出てくる情報処理試験は合格したことがなくて、論文が一番ネックでした。論文対策として色々やってみましたが、結論を言ってしまうと、「悩みまくりながら1本書いてみる!」「誰かに添削してもらえ!」、結局はこういうことなのだと思いました。

まず、論文対策のために購入した書籍を紹介しておきます。まずは書籍で論文のイメージをふくらめました。

この書籍には36本の論文が掲載されています。とはいっても、システムアーキテクトが組込みシステムも対象にしていた時代のもので、組込みシステムの論文は使えないのでご注意を。論文の書き方を学ぶためのワークシートが付いてきます。ワークシートはコピーして使ってみたりしましたが、私は活用しきれなかったかもです。この書籍ではとにかく論文イメージを膨らましました。
もっと事例論文を見たいとおもい、この書籍も購入しました。こちらの書籍でも書き方のノウハウを学びました。最短距離で走りたい人に向けた書籍のようでしたが、私はこれだけでは合格できなかったと思いますが、これがなかったら合格できなかったともいえると思います。買ってよかったと思える書籍でした。読むだけでなく実際に手を動かして書きました。

2つの書籍で論文の書き方を学びましたが、次に着手したのは論文ネタ探しです。論文の書き方がわかっても、論文ネタがないと意味がありません。論文ネタは自分が保守・開発しているシステムが作られた時のRFPを発見したので、それを読みまくりました。それをもとに論文ネタをマインドマップに落とし込みました。この落とし込みにより、こういう要件があったからこのような機能に落とし込まれた、ということの理解が深まりました。

そして、最後の段階。論文を書いてみることにしました。インボイス対応のシステム改修を行ったことがあったので、午後Ⅱの過去問として令和3年午後Ⅱ問2「情報システムの機能追加における機能要件の分析と設計について」をチョイスしました。この問いには「法改正などを背景に機能追加が必要になることが増えている」とありますので、インボイス対応の経験が生きると思いました。

論文を書いてみるにあたっては、自分が書けそうだな、とおもう過去問をチョイスすることが大切だと思います。全く掛けそうに思わない過去問をチョイスするのは時間の無駄です。ということで、インボイス対応を題材に論文を書いてみました。たぶん8時間くらいかかったと思います。何日かにわけて書きました。

論文を書いてみたもののこれが合格できる論文なのかは自分では判断つきません。ということで、私は三好康之先生の論文添削サービスを利用することにしました。コースが2つあったのですが、2本以上かける気がしなかったので、お試しコース5,000円を試しました。

論文添削結果は評価Cでした。添削結果は動画での解説で送られてくるのですが、とても的を得た指摘をしていただきまして、目から鱗とはまさにこのことか、という気持ちでした。評価Cにもとても納得がいきました。指摘内容を一言でいえば、「私が書いた論文はシステムアーキテクトから作業指示を受けて行う人の目線である」とのことで、まさにそのとおりでした。添削の動画ではIPAの解説も見ながら説明してくれるのですが、IPAの解説が何を言っているのかがよくわかりました。

同じ日本語を読んでいたはずなのに、自分が書いた論文を添削されると、こうも受け取り方が違うのか、と驚きを隠せませんでした。とにかく、この論文添削サービスを利用してよかったという気持ちでいっぱいになりました。

あとはもう論文添削サービスからの指摘を胸に、当日出た問題が私がかけそうなネタだったこともあり、あきらめずに論文を書きまして、残り時間5分のところで書き終わるというぎりぎりの橋を渡りましたが、見事合格できました!!!!

これからシステムアーキテクトを受けようと思っている人に私の試験対策が少しでも参考になれば幸いです。